大好きなヒト

18で一目惚れ。それからの長い時間、
彼とのコト、忘れないようにしたくて。

宝物…

あの頃は私が彼の会社の所属部署に保険のセールスさんをカタリ連絡していました


そう、まだケータイがない頃


だから、当然毎日なんてムリ

2ヶ月に一度の電話だけ…30分くらいだったかな


それでも、たくさん話すことあったから

楽しくて仕方なかった

声が聞ければそれで充分幸せだった


『じゃあね…またね!』

たったそれだけで…



私が結婚して…妊娠して

ダンナの浮気が発覚した頃


我慢できなくて…声だけ、と思って電話してしまいました


最後のデートから2年近く経った頃だったはず


結婚して、専業主婦になったこと

妊娠したこと

色々話してたら…


『顔見て話そう!時間作れる?』


ここから、第2章の始まり


ダンナは、ほとんど夕飯をウチでは食べなかったから

時間はいくらでも作れました


妊婦だから、オシャレなんて無理だったし

そんな、余裕もなかったから

それでも、可愛いマタニティで出かけて(笑)


待ち合わせの駅まで、タクシーで行って

彼の車…懐かしい彼の隣


ファミレスで


『何名様ですか?』と聞かれた彼


『もちろん、3名です!』


嬉しすぎて…泣き出しそうになって

『何、言ってんだか(笑)お店の人困るでしょ!』

って、ごまかした


でもね…この言葉はのちの私のお守りになってくれました


だって、ダンナは妊娠がわかった時

喜ぶどころか、誰にも話すな!

いつまでなら、堕ろせるんだ!

と怒鳴った人だから



車降りる間際に


『お腹触っていい?』

って、聞いてくれて

そっと触れてくれた、嬉しそうに…

今でも、その瞬間の彼の顔

忘れられない

娘が産まれる前のデートのお話

23年前の大切な想い出


彼からもらった大切な宝物のおはなし